痩身エステと医療痩身の違いを徹底解説!メリットや注意点とは?
痩身エステと医療痩身の違いを徹底解説!メリットや注意点とは? 食事制限や運動だけで理想の体型を実現するのはなかなか難しいもの。せっかくダイエットを頑張ったのに、あっという間にリバウンドしてしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか。
手っ取り早く理想の身体を手に入れる方法として、痩身エステや医療痩身が挙げられます。痩身エステと医療痩身は体型の改善を目指せる点で共通していますが、それぞれの違いを深く理解している方は少なく、どちらを利用すべきかわからず迷ってしまいがちです。
今回のコラムでは、痩身エステと医療痩身の違いを詳しく解説します。それぞれのメリットやデメリットを深堀りして紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも「痩身」とは?
痩身は漢字の通り「痩せた身体」のことを意味しますが、痩せた身体を実現させるための施術のことを指す場合もあります。
食事制限や運動で体重を減らすダイエットとは異なり、痩身エステや医療痩身の施術は代謝を良くしたり、脂肪細胞に働きかけたりして健康的な引き締まった身体を目指します。
痩身エステと医療痩身の違い
美容サロンでエステティシャンによって行われる痩身エステは、ハンドマッサージやサプリメントの提供、業務用痩身機器を使った施術などが該当します。医療行為には該当しないため、施術者に特別な資格は必要ありません。
痩身エステで期待できるのは脂肪の燃焼を助ける、代謝を上げるなど、あくまで体質の改善をサポートする効果です。脂肪自体を減らすことはできないため即効性に欠け、繰り返し施術を受けることで初めて効果を実感できるのが特徴だと言えます。
一方、美容クリニックで行われる医療痩身の施術は、医師免許を持った医師でなければ施術を担当することができません。医療痩身で行われる注射や手術、医薬品の処方といった施術は全て医療行為にあたるためです。
どれも医学的根拠に基づいた施術であり、脂肪細胞そのものの数を減らすことが可能。即効性に優れており、施術当日に効果を実感できるケースもあります。ただし痩身エステに比べると、どうしても施術料金は高額になりがちです。
痩身エステのメリット
痩身エステを利用するメリットとして、以下の2点が挙げられます。
- 施術料金が安い
- リラクゼーション効果も期待できる
施術料金が安い
利用する店舗や施術メニューによって異なりますが、痩身エステ1回あたりの施術料金は約5,000円〜20,000円だと言われています。継続的に通うことを考えると、安くないと感じる方もいるでしょう。
しかし、施術内容によっては1回あたり数万円~十数万円かかることもある医療痩身に比べると、リーズナブルに利用できるサービスだと言えます。
リラクゼーション効果も期待できる
医療痩身を提供する美容クリニックの多くは、丁寧な診察や清潔感のある空間づくりに力を入れています。ただしサービス業ではないため、快適に施術を受けてもらうことよりも施術の効果を最大限引き出すことが重視される傾向にあります。
手術や注射といった肌を傷つける施術に対して不安を感じてしまうケースもあり、日々の疲れを癒すようなリラックス効果は期待できないかもしれません。
一方、エステサロンは施術の効果だけでなく癒しやくつろぎを提供できるよう、ハイレベルな接客や非現実感のある空間づくりにこだわっています。そのため、日々の疲れを解消する、リラックス効果を実感するといったことを求めて来店する方も多いです。
さらに、施術によってハンドマッサージなども行われ、全身の脂肪をほぐしてくれます。施術によってもリラクゼーション効果が得られることは、痩身エステならではのメリットと言えるでしょう。
痩身エステのデメリット
上記のようなメリットがある痩身エステですが、以下のデメリットがあることも頭に入れておくべきです。
- 即効性は期待できない
- リバウンドのリスクが高い
即効性は期待できない
先程もお伝えした通り、痩身エステは脂肪細胞に直接アプローチできないことから、即効性は期待できません。ウエストが引き締まったというような具体的な効果を実感するためには、定期的に施術を受けて、痩せやすくなるよう体質を改善する必要があります。
期待する効果を得るために必要な施術回数を把握しておかないと、思うような効果が得られないまま予算オーバーになる、施術を受け続けるうちに総額が跳ね上がるといった事態に陥りかねません。
初回の施術前に行われるカウンセリングで、理想とする体型や現状、痩身エステに費やせる予算をスタッフに伝えておき、自身に最適な施術を提案してもらうことをおすすめします。
リバウンドのリスクが高い
自力で行うダイエットに比べると引き締まった身体を維持しやすい低い痩身エステですが、医療痩身に比べるとリバウンドのリスクは高いです。
痩身エステは体質の改善を目指す施術であるため、暴飲暴食をしたり全く運動しない生活を続けたりすると、せっかく得られた痩身効果が失われてしまいます。 特に、施術の前後数時間の食事には十分な配慮が必要です。
例えば、脂肪細胞にアプローチして体外へ排出されやすい状態にするキャビテーションの施術を行ってから数時間は、食事を控えることが推奨されています。キャビテーションによって脂肪が急激に消費されると身体が飢餓状態だと勘違いしてしまい、エネルギーを吸収しやすくなるためです。
痩身エステの効果を最大化させるためには、むやみな暴飲暴食は避け、規則正しい生活習慣を身に付けることが大切だと言えます。
医療痩身のメリット
美容クリニックで利用できる医療痩身には、以下3つのメリットがあります。
- 即効性が期待できる
- 部分痩せができる
- リバウンドしにくい
即効性が期待できる
脂肪を溶かす成分を注入する脂肪溶解注射や、超音波の熱で脂肪細胞を破壊する医療ハイフなど、医療痩身には脂肪細胞に直接アプローチする施術が多いです。こうした施術は即効性が期待でき、中には施術を行った当日に効果を実感できることもあります。
短期間で理想の体型を実現させたいと考えている方は、痩身エステよりも医療痩身を利用する方が向いていると言えるでしょう。
部分痩せができる
- 脂肪吸引:カニューレと呼ばれる細い吸引管を挿入して脂肪細胞を体外へ吸い出す
- 脂肪溶解注射:脂肪を溶かす薬剤を痩せたい部分に注射する
上記のような施術では、特定の部位の脂肪細胞に対してアプローチすることが可能です。太もものセルライトを改善したい、ウエストを引き締めたいなど、狙った部位に働きかける部分痩せが可能な点も、医療痩身の大きな強みだと言えます。
痩身エステの施術の中には、キャビテーションやエステハイフのように部分痩せを得意としているものも存在します。しかし、二の腕のたるみを改善したいというように、特定の部位の脂肪の量を狙って減らすことが難しいケースも少なくありません。
リバウンドしにくい
脂肪細胞を直接破壊できない痩身エステとは異なり、医療痩身では脂肪細胞の数を減らすことができ、リバウンドしにくいです。
加えて、医療痩身で行われる施術の中には、食欲をコントロールしたり、糖分や脂肪の吸収を妨げたりする注射や薬を使うものもあります。
食欲の増大や、体重減少後の過度なエネルギーの吸収といったリバウンドに繋がる要素に対してアプローチできるため、リバウンドのリスクを軽減することが可能です。
医療痩身のデメリット
医療痩身のデメリットとして、以下の2点が挙げられます。
- 施術料金が高い
- 副作用・ダウンタイムが発生することもある
施術料金が高い
日本では、医療機関を利用すると医療費の一部が国から給付されるため、自分で負担するのは治療費のおよそ1~3割となります。
ただし、この給付が適用されるのは、基本的に病気やケガを治すための治療のみであり、美容目的の治療は対象外。医療痩身は治療費を全額自己負担する自由診療として扱われます。
施術の内容によって異なりますが、医療痩身の施術料金は1回あたり数万~数十万円かかることも珍しくありません。高くても数万円で施術を受けられる痩身エステに比べると、施術料金はかなり高額になります。
副作用・ダウンタイムが発生することもある
副作用やダウンタイムのリスクが高い施術も多いのは、医療痩身の大きなデメリットだと言えます。一時的な内出血や腫れだけでなく、施術跡の化膿や薬剤による吐き気や頭痛といった重い症状が現れることも。
資格を持った医師が担当するとはいえ、施術が必ず成功するとは限らないのも注意したいポイントです。十分なスキルや知識を持たない医師が担当する場合は特に、ボディラインのバランスが崩れる、肌のしわやたるみが目立つといった失敗も考えられます。
医療痩身を行うクリニックの中には、検査や問診をいい加減に実施して薬を処方したり、患者への説明を怠ってリスクの高い施術を実施したりするところもあります。
そのため、医療痩身の施術を受ける際には、事故やトラブルに対するリスク管理が徹底されているクリニックを選ぶことをおすすめします。施術料金の安さだけで選ばず、口コミや実績、医師のプロフィールを確認するなど、しっかりと吟味できると良いです。
自分に合った施術を選択しよう
ご紹介したように、痩身エステと医療痩身には即効性の有無や施術料金など大きな違いがあり、それぞれメリットやデメリットが存在します。
医療痩身と痩身エステのどちらが適しているかは、解決したい身体の悩みや施術に費やせる予算、施術を受ける期間などによって異なります。自身の希望を一度整理して、最適な施術を選択してみてください。