エステティシャンの採用面接で効果的な逆質問とは?例文も紹介
施術を通してお客様が理想とする姿の実現をサポートするエステティシャンは、必須となる資格がないこともあり、美容業界の中でも人気の高い職種の1つです。
給与や待遇の良いサロンは倍率が高く、数多くの応募者の中から選ばれなければなりません。採用担当者に強い熱意をアピールし、他の応募者との差別化を図る機会の1つとして、面接時の逆質問が挙げられます。
ポイントを押さえて逆質問を行えば、熱意の高さや成長意欲をアピールすることができ、担当者に良い印象を与えることが可能です。今回のコラムでは、エステティシャンの採用面接における逆質問のポイントを紹介します。
目次
エステティシャンの面接における逆質問の重要性
エステ業界に限らず、ほとんどの採用面接では面接の最後に逆質問の機会が設けられます。逆質問は、サロンでの勤務を希望する応募者の不安や疑問を解消することだけを目的として行われるわけではありません。
サロン側が逆質問を促すことには、以下の2つの狙いもあると考えられます。
- 応募者の意欲を図る
- 応募者のコミュニケーション力を確かめる
応募者の意欲を図る
エステサロンの採用担当者は、応募者の逆質問を踏まえて職種や勤務先への熱意や関心を確かめ、志望度の高さを図ります。
応募先のエステサロンへのこだわりが伝わる質問をして「このサロンで絶対に働きたい」という思いをアピールすれば、担当者に好印象を与えることができるでしょう。なお、エステティシャンの採用面接における逆質問の具体的な例は、この後詳しくご紹介します。
応募者のコミュニケーション力を確かめる
採用面接のメインとなる質疑応答では、面接官の質問に的確に答えることが大切です。一方、逆質問では質疑応答の内容を踏まえた質問をする、面接官の返答に対してリアクションをとるなど、面接官と会話をすることが求められます。
逆質問は自分が知りたいことを相手から引き出す質問力や、採用担当者とスムーズにやり取りをするコミュニケーション力が試されている場面だと言えます。
エステティシャンの面接で好印象を与える逆質問のポイント
エステティシャンの面接では、以下のような質問をすることで採用担当者に好印象を与えることができます。
- 面接官が答えやすい質問
- 意欲の高さが伝わる質問
- サロンに対する興味の強さをアピールする質問
面接官が答えやすい質問
大前提として、面接官に意味を理解してもらえるように質問内容を検討してください。面接官に意図が伝わらない質問をしてしまうと、自分の意見をわかりやすく伝える発信力が不足していると判断されてしまう可能性があるためです。
エステティシャンには、以下のように必要な情報をお客様に説明する機会が多くあります。そのため、発信力が不足しているというイメージはマイナスの評価に繋がりかねません。
- カウンセリング時に施術の効果が現れる仕組みをお客様に詳しく説明する
- 施術後に正しいアフターケアの方法を伝える
意欲の高さが伝わる質問
- 教育コスト
- ユニフォームや名札などの備品代
- 保険料
エステサロンが新人を採用する際には、給与だけでなく上記のような費用が必要です。せっかく採用した新人にすぐに離職されてしまうと、費やしたコストが無駄になってしまいます。
サロン側は成長意欲が高く、覚える仕事量の多さや忙しさに負けず長く働き続けられる人材を求めています。1日の業務の流れや施術人数といったサロンでの勤務を具体的に想定した質問をすると、勤務に対して意欲的だという印象を与えることができるでしょう。
また、「1日も早く戦力として活躍したいのですが」といった前置きを入れてから質問することも、熱意をアピールする工夫として有効です。
サロンに対する興味の強さをアピールする質問
例えエステティシャンとして働きたいという熱意が強くても、応募先のサロンで働きたいという意思に欠けていると、面接官にネガティブな印象を与えてしまうでしょう。条件の良い勤務先があれば、すぐに転職してしまうのではないかという疑念を抱かれやすいためです。
応募先のエステサロンで働く魅力というように、その店舗ならではの答えを求める質問を取り入れることをおすすめします。
エステティシャンの面接で避けるべき逆質問
ここからは、エステティシャンの採用面接において避けるべき逆質問を紹介します。
- 仕事に対するネガティブな感情が伝わる質問
- はい・いいえで完結する質問
- 既に言及された内容に関する質問
仕事に対するネガティブな感情が伝わる質問
- 給与や勤務時間といった労働条件に関する質問
- 職場の人間関係を尋ねる質問
- お客様とのトラブル事例についての質問
楽をしたい、つらい経験や面倒な事態に巻き込まれたくないといったネガティブな感情が伝わってしまうため、上記のような質問は避けるべきです。
志望度の高さを伝えなければならない面接において、意欲が足りないというイメージを与える質問は低評価に繋がってしまいます。 条件や人間関係に関して不安があり事前に尋ねておきたい場合は、以下のように言い換えてネガティブな印象を和らげられると良いでしょう。
- 給与について→採用となった場合の条件はいつ頃ご提示いただけますか?
- お客様とのトラブルについて→来店されるお客様はどのような方が多いですか?
はい・いいえで完結する質問
お伝えしているように、採用担当者は逆質問において応募者のコミュニケーション能力を確かめている可能性があります。お客様と会話をする機会が多いエステティシャンを採用する上で、コミュニケーションは特に重要な評価基準の1つです。
逆質問ではい・いいえで答えられる質問ばかりしてしまうと、面接官との会話を円滑に進めることができません。「このサロンで働く1番のやりがいはなんですか?」というように、文章で答えられる質問を取り入れて会話を弾ませられると良いでしょう。
既に言及された内容に関する質問
質疑応答で既に言及された内容を繰り返し質問すると、話をしっかり聞いていなかったのではないかという疑念を抱かれてしまうでしょう。
応募先のサロンに関する情報を十分に集めて尋ねたいことを決めておくと、逆質問をスムーズに進められます。しかし、質疑応答の際に準備してきた質問に関する話題が出てしまうケースも考えられるため、複数の質問を用意しておくと安心です。
同様に、ホームページや求人情報に記載されており、調べればわかるような情報について尋ねるのもNGです。エステサロンに関する情報を十分にリサーチできていないという誤解を生んでしまう可能性があります。
【経験別】採用に近づけるエステティシャンの逆質問の例
エステティシャンを目指す求人の中には、即戦力である経験者を求めるものもあれば長期的な育成を前提とする未経験者を歓迎するものもあります。ここからは、経験の有無に応じたエステティシャンの逆質問の例をご紹介します。
未経験者
未経験者の場合は実績をアピールすることが難しいため、応募先のサロンで活躍したいという熱意やキャリアアップへの強い意欲を伝える質問をすると良いです。
一人前のエステティシャンを目指して成長することをイメージして、以下のような質問を取り入れてみましょう。
- どれくらいの期間の経験を積めばお客様の前に立てますか?
- 入社までに勉強しておくべきことがあれば教えてください。
- 未経験からキャリアアップに成功した先輩の特徴を教えてください。
- 御社が新人エステティシャンに期待することはなんですか?
経験者
1人でお客様に施術を提供するスキルを有しているエステティシャンは、即戦力としての活躍を期待されている可能性が高いです。
応募先のサロンで働く様子や自分がどのように貢献できるかを想像し、以下のような質問をしてみてください。
- 〇〇のスキルは御社で生かすことができますか?
- 1人のエステティシャンは1日に何人のお客様を施術しますか?
- 御社で活躍している方の特徴を教えてください。
逆質問で熱意やコミュニケーション力の高さをアピールしよう
逆質問は質疑応答に比べると短い時間で行われますが、紹介したコツを踏まえて行えば、採用担当者からの評価をぐっと高めるチャンスになり得ます。応募先のサロンで働きたいという強い熱意を伝え、面接官に欲しい人材だと思ってもらうことで採用に繋げましょう。
エステティシャンの他にも、美容業界で活躍できる職種は数多く存在します。株式会社NBSでは、美容機器の導入を検討しているサロン様をサポートする様々な職種について募集を行っています。興味のある方は、ぜひこちらのサイトをチェックしてみてください。