【エステサロン】TikTokを使った集客術を解説！来店に繋げるには？

かつてはエステサロンの集客に用いるSNSの代表格というと、X（旧Twitter）とInstagramの2つが挙げられました。しかし、ここ数年はTikTokも徐々に台頭してきています。

TikTokは近年急速に普及しているSNSであり、集客においても大きな可能性を秘めていると予想されています。

今回のコラムでは、エステサロンにおけるTikTokを使った集客術を詳しく解説します。客数の増加に繋げるコツも紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

エステサロンの集客にTikTokがおすすめの理由

TikTokがエステサロンの集客に効果的である理由として、以下の2点が挙げられます。

• ユーザーの年齢層が幅広い
• 新規ユーザーにコンテンツが届きやすい 　

ユーザーの年齢層が幅広い

TikTokは10～20代の若者が利用するSNSだというイメージが浸透していますが、実際は幅広い年齢層のユーザーに親しまれています。

10～20代のユーザーとその親世代が情報を共有するといったケースも多く、今やTikTokはミドル世代やシニア世代も抵抗なく利用できるSNSとなりつつあるようです。

上図を見ると、TikTok利用者の平均年齢は2022年度から2023年度にかけて34.70歳から35.95歳へと上昇しています。TikTokがより幅広い年齢層に受け入れられつつあることが、数字上でも伺えます。

引用元：博報堂「コンテンツファン消費行動調査」

一方、エステサロンのニーズは年々多様化しています。かつて主な客層であった20～40代の女性だけでなく、男性やシニア世代、10代の学生などに向けた施術を提供する店舗も多いです。

幅広い年齢層をターゲットとするTikTokは、あらゆる年齢や性別のお客様をターゲットとするエステサロンの集客との親和性が高いことがわかります。 　

新規ユーザーにコンテンツが届きやすい

多くのエステサロンの集客に用いられているInstagramは、画像や動画を通して多くの情報を発信できる一方で、フォロワー以外のユーザーに情報を届けることを苦手としています。

加えて、膨大な数の企業や店舗が参入する中、Instagramを使って集客を行うアカウントは飽和状態にあります。新たなユーザーへの認知を拡大するためには、無数の競合アカウントを相手にコンテンツの質で勝負し続けなければなりません。

TikTokはフォロワー数に関係なく、新規の投稿が必ず一定の回数以上再生される仕組みになっています。そのため、アカウントの存在を知らないユーザーにも情報が届きやすいです。

新規ユーザーの集客を狙うエステサロンにとって、TikTokを通した情報発信は認知度の拡大に大きく貢献してくれるでしょう。

エステサロンのTikTok集客のデメリット

TikTokを使った集客の最大のデメリットとして、継続的に運用しようと思うとかなりの時間と労力が必要になることが挙げられます。

TikTokは短尺の動画を主な手段として情報を発信するSNSです。動画コンテンツを作成する際には、画像の投稿を作成する場合に比べてより多大な労力が必要となります。というのも、画像コンテンツを作る際には必要ない以下の工程が発生するためです。

• 適切な箇所にテロップ・効果音を入れる
• BGMを設定する
• ナレーションを追加する

TikTokが公式に展開するポータルサイトには、「再生数を伸ばすポイントは2日に1回～週3回程度投稿することである」と記載されています。ユーザーの関心を集められる質の高いコンテンツを投稿し続けるのは非常に大変であると言えます。

参照：Creator Portal -学ぶ。はじめる。TikTok-

運用することが苦になってしまうと、サロン経営とTikTokの運用を両立させることは難しいです。複数人で分担して運用したり、代行業者に依頼したりして負担を軽減させると良いでしょう。

エステサロンがTikTokで発信するべきコンテンツとは

エステサロンがTikTokで発信するべきコンテンツとして、以下の3点が挙げられます。

• 施術内容・ビフォーアフター
• スタッフのプロフィール
• 日々のスキンケア・ボディケア法 　

施術内容・ビフォーアフター

エステサロンを認知していないユーザーを集客する際には、施術を受ける際の様子を具体的にイメージしてもらい、来店前の不安をできる限り払拭することが大切です。

具体的には、施術風景を紹介したり、施術の仕組みを解説したりするコンテンツを発信すると良いでしょう。施術前と施術後の身体の変化を比較できるビフォーアフター写真や動画を発信すれば、施術内容に関するアピールにより説得力を持たせることができます。 　

スタッフのプロフィール

• 自己紹介
• エステサロンやお客様への思い
• 普段行っているスキンケア
• おすすめの美容グッズ

上記のようなコンテンツを発信して、スタッフへの親近感を高めてもらうのもおすすめです。エステサロンを初めて利用するお客様の緊張を、来店前に和らげてもらうことができます。

スタッフを身近に感じられる情報を発信することは、既存顧客のファン化にも効果的です。スタッフを深く知ってもらうことで、来店時以外にもお客様とスタッフの距離を縮める機会を確保でき、「またこの人の施術を受けたい」と思ってもらえる可能性が高まります。 　

日々のスキンケア・ボディケア法

エステサロンの利用を検討するお客様は高い美意識を持つ方がほとんど。日々のスキンケアやボディケアに力を入れている可能性が高いです。

肌質に応じた適切な美容ケアの方法や、季節に応じたおすすめの美容アイテムを紹介することで、ターゲット層の関心を集めやすくなるでしょう。

ユーザーにとって有益な情報を日々発信することで、エステサロン全体の美容のプロとしての信頼度を高められるのも嬉しいポイントだと言えます。

エステサロンのTikTokを来店に繋げるには

エステサロンのTikTok運用を通してどれだけ認知を拡大させられても、実際に店舗を訪れてもらえなければ意味がありません。動画コンテンツを投稿する他にも、以下のようなポイントを押さえておく必要があります。

• 投稿に位置情報を追加する
• HPや予約サイトへの導線を作る 　

投稿に位置情報を追加する

TikTokで投稿する動画には、位置情報を追加することをおすすめします。投稿を見てエステサロンに関心を持ってくれたユーザーに、店舗の場所を簡単に知ってもらえるためです。

TikTokでは、投稿文を作成する画面の「位置情報」というタブから簡単に店舗の位置情報を追加することができます。発信したコンテンツをスムーズに集客に繋げるためにも、忘れずに実施しましょう。 　

HPや予約サイトへの導線を作る

動画を通してエステサロンに興味を持ってもらえたからといって、実際に店舗に足を運んでもらえるとは限りません。ホームページを通してより詳しい情報を集めたり、予約する方法を自分で調べたりする手間を嫌い、来店を辞めてしまうユーザーもいるでしょう。

• フォロワーを1,000人以上獲得する
• ビジネスアカウントに切り替える

上記どちらかの条件を満たすと、TikTokアカウントのプロフィールに外部サイトのURLを追加することができます。（2023年12月時点）店舗のホームページや予約サイトのURLを添付しておけば、サロンに興味を持ってくれたユーザーをスムーズに来店へ誘導できる可能性が高いです。

エステサロンでTikTokを運用する際の注意点

TikTokに限らず言えることではありますが、SNSを運用する以上、炎上のリスクはどうしても避けられません。「デジタルタトゥー」という言葉があるように、ネガティブな情報が拡散されて一度失った信頼は、決して容易には取り戻せません。

• 運用や炎上への対応に関するルールを定める
• 投稿内容は必ず複数人でチェックする
• 炎上を早期に発見できるようこまめに監視する

炎上のリスクをゼロにすることはできませんが、上記のような対策を通してリスクを回避することが大切です。

TikTokの特性を理解して集客に活かそう

新規ユーザーに情報を届けることを得意とするTikTokは、認知の拡大を目指すエステサロンの集客と非常に相性の良い媒体です。今回ご紹介したポイントを押さえて運用すれば、費やした労力に見合う集客効果を得やすくなるでしょう。

TikTokの特性を深く理解し、ユーザーに興味を持ってもらうために試行錯誤を繰り返しながら、情報の内容や見せ方を検討してみてください。