脂肪冷却は効果がない!?効果を高めるためのコツを徹底解説!
昨今多くの美容クリニックが積極的に導入している脂肪冷却。「脂肪をトイレに流す」といったコピーと共に大々的に広告宣伝を行うクリニックが増えてきていることもあり、大きな注目を集めています。
しかし、脂肪冷却の利用者の中には、効果がないと感じてしまう方もいるようです。今回のコラムでは、脂肪冷却が「効果がない」と言われる要因について解説するとともに、効果を高めるためのコツを紹介していきます。
目次
脂肪冷却とは?
脂肪冷却とは、脂肪細胞を冷却して破壊し、体外に自然に排出させる施術のことです。人の身体の主成分である水と脂肪の凝固点(凍る温度)の差を利用して、周りの皮膚や臓器を保護したまま脂肪細胞だけを凍らせます。
水は0℃で凍り始め、脂肪は4℃で凍り始めます。「水は凍らないけれど脂肪は凍る」温度で冷却することにより脂肪細胞だけを凍らせる、という仕組みです。
脂肪細胞を冷却し、破壊する施術は医療行為にあたるため、本来医療機関でしか実施することができません。しかし、美容クリニックで導入される業務用マシンよりも出力の弱い機器を使って、エステサロンでも脂肪冷却の施術が行われています。
美容クリニックでの施術に比べると、エステサロンで行われる脂肪冷却は強く持続性の高い効果は期待できませんが、継続して通うことで部分痩せを目指すことが可能です。
脂肪冷却の魅力とは
脂肪冷却の魅力として、以下の3点が挙げられます。
- 部分痩せが得意である
- リバウンドしにくい
- 身体を傷つけずに施術できる
部分痩せが得意である
運動や食事制限といった自分でできるダイエット方法では、特定の部位を狙って引き締めることは難しいです。ダイエットをどれだけ頑張っても二の腕のたるみを改善したい、太ももを引き締めたいといった希望がなかなか叶わず、悩んでいる方も多いでしょう。
脂肪冷却の施術では、痩せたい部位にマシンを当てて脂肪細胞を凍らせることで、部分痩せの実現を目指せます。
- あご
- 二の腕
- 背中
- 腹部
- お尻
- 太もも
- ふくらはぎ
マシンによって異なりますが、脂肪冷却の施術は主に上記の部位に対して実施することが可能です。部分痩せしたいと感じる箇所は人によって異なりますが、脂肪冷却であれば、気になる部位に対してピンポイントでアプローチできます。
リバウンドしにくい
脂肪細胞を凍らせて排出を促す脂肪冷却は、脂肪細胞そのものの数の減少を目指せる施術です。一度凍った脂肪細胞が再び活性化することはないため、脂肪冷却は施術直後の体型を維持しやすく、リバウンドしにくい施術だと言えます。
自力でのダイエットに励んでいると、無理な運動や食事制限の反動でリバウンドしてしまうこともあるでしょう。痩身エステに通っていても、施術内容によっては、食生活や運動習慣が乱れるとせっかく得られた痩身効果がすぐに失われてしまうケースも考えられます。
ダイエットをしてもすぐにリバウンドしてしまう、理想の体型を維持できないといった悩みを抱えている方は、脂肪冷却の施術を通して解決を目指せる可能性が高いです。
身体を傷つけずに施術できる
- 皮膚を切開して脂肪を吸引する
- 脂肪の溶解・排出を促す成分を体内に注射する
美容クリニックで実施される、脂肪細胞に直接アプローチする施術の中には、上記のように身体を傷つけて施術するものもあります。こうした施術は肌への刺激が強い、施術後のダウンタイムが長いなど、お客様の負担が大きくなってしまうことが一般的です。
脂肪冷却の施術は、専用のマシンを肌に当てるだけ。お客様の身体を傷つけることなく施術を完了させることができます。手術や注射を伴う施術と比べて、気軽に利用しやすいのも大きなメリットの1つです。
脂肪冷却が「効果がない」と言われる要因
脂肪冷却の施術が「効果がない」と言われる要因として、以下の3点が挙げられます。
- 体重の減少は期待できない
- 施術前後の行動が効果を軽減させている
- 施術回数が十分でない
体重の減少は期待できない
お伝えしているように、脂肪冷却は特定の部位の脂肪細胞をピンポイントで減らすことを得意とする施術です。その一方で、身体全体の脂肪量を大幅に減少させる効果はあまり期待できません。
脂肪冷却の施術を通して体重を大きく減少させることは、残念ながら難しいです。脂肪冷却は体重を減らせる施術だと考えている、あるいは体重の減少を目標としている方にとって、脂肪冷却の効果は物足りなく感じられるかもしれません。
施術前後の行動が効果を軽減させている
脂肪冷却の魅力の1つとして、リバウンドしにくいことが挙げられます。だからといって、施術後全く運動をしなくても良い、食生活が乱れても良いなどというわけではありません。
施術を受けたからといって油断した行動をしてしまうと、せっかく得られた痩身効果が失われてしまいます。ただ施術を受けるだけでなく、日頃から規則正しい生活習慣を心がけることも大切です。
施術回数が十分でない
脂肪細胞に直接アプローチすることで持続的な効果が期待できる脂肪冷却ですが、即効性の高い施術ではありません。施術後すぐに痩せられると考えていると、なかなか効果が現れずもどかしく感じてしまうでしょう。
出力の弱いマシンを使用するエステサロンでは特に、1〜2ヶ月程度の間隔で複数回利用してもらうことを前提として、施術を提供している場合がほとんどです。短期間で大きな痩身効果を得たいという方には、脂肪冷却の施術は不向きかもしれません。
脂肪冷却の効果が現れるのはいつから?
使用するマシンによって異なりますが、脂肪冷却の効果を実感できるのは施術してから約1~3ヶ月経過してからだと言われています。満足できる効果を得ようと思うと、美容クリニックでは1〜5回、エステサロンでは5回〜10回近くの施術が必要になることが一般的です。
ただ、上記に示したのはあくまで目安です。効果が現れるまでの期間や回数は、個人の体質や日頃の生活習慣などによって異なることに留意しておきましょう。
脂肪冷却の効果を現れやすくするには
ここからは、脂肪冷却の効果を現れやすくするためのポイントをご紹介します。
- 継続的に施術を受ける
- こまめに水分補給をする
- 施術前後に身体を温めない
お伝えしたように、脂肪冷却の施術は繰り返し利用して初めて効果を実感できるものです。中には1回の施術で十分な効果を実感できる方もいますが、基本的には複数回の施術を受けることをおすすめします。
こまめな水分補給を心掛けて、血液やリンパの流れを良くするのも有効です。凍った脂肪細胞が体外へ排出されやすくなり、施術の効果の増大が期待できます。
なお、施術前後に入浴や筋トレなどで身体を温めるのはNGです。体温が高い状態で脂肪冷却の施術を受けると、脂肪細胞が冷えにくくなり効果が減少してしまう可能性があります。
脂肪冷却の注意点
脂肪冷却の施術を受ける際には、以下の2点に注意する必要があります。
- 副作用が発生するリスクがある
- 施術を受けられない場合がある
身体を傷つけずに施術できる脂肪冷却ですが、副作用が発生する可能性があることを理解した上で利用するようにしてください。
具体的には、施術部位が低温になったまま長時間経過してしまうと、凍傷を引き起こすリスクがあります。マシンで肌を吸引する際の摩擦や圧力によって、肌に色素沈着が起こるケースも考えられます。
- 妊娠中・授乳中の方
- 寒冷過敏症の方
- 施術部位に切り傷のような皮膚トラブルがある方
これらに該当する方は、脂肪冷却を利用することができません。クリニックやサロンによっては、上記の他にも施術を受ける際の禁忌事項を設けているところもあります。安全に施術を受けるため、副作用や禁忌について必ず事前にスタッフに確認しておきましょう。
強みを把握した上で脂肪冷却を利用しよう
脂肪冷却は部分痩せを目指したり、痩身効果を持続させたりできる一方で、身体全体の引き締め効果や体重の減少は期待できない施術です。
施術を通して改善したい悩みによっては、脂肪冷却を利用するよりも他の施術を受けた方が思い通りの効果を得やすいこともあるでしょう。
脂肪冷却の利用を検討している方は、自分が求めている効果と脂肪冷却によって期待できる効果が合致しているかについて、今一度検討してみてください。