【ママさん向け】子育て中でもできるサロン開業の基本ガイド
子育て期間中は意外と時間を持て余す一方で、あまり融通を利かせることができないというジレンマがあります。仮に子どもが熱を出したらつきっきりで面倒を見なければらず、フルタイムの仕事と並行することはなかなか難しいですよね。
しかし、働き方が多様化してきている昨今では、子育てをしながらでもやれるビジネスがたくさんあります。
そこで今回のコラムでは、美容に興味がある、あるいは美容関連の仕事に就いていたという方におすすめのサロン開業について解説していきます。サロン開業のメリットや現実的な収入を紹介するので、興味があればぜひご覧ください。
目次
子育て中にサロン開業は可能?
「エステティシャン」という職業について、常に接客や雑務に追われて忙しなく動いているというイメージをお持ちの方も多いでしょう。実際それは間違っておらず、営業時間中は施術にかかりっきりで、営業後になってやっと事務作業に取り組めるといった状況のお店はたくさんあります。
特に朝から晩まで予約が埋まっているような人気サロンに多いですが、実は全てのエステサロンがそうというわけではありません。
一般的に広く知られていないだけで、ワークライフバランスを重視した個人サロンも多いです。そのようなサロンであれば、なかなか固まった時間を確保できない子育て中の方でも十分運営することができます。
子育て中にサロンを開業するメリット
ネットビジネスが普及している現代では自宅で子育てをしながらできる仕事もたくさんあります。しかし、その中で個人サロンの開業を選ぶことにはどのようなメリットがあるのか、一つひとつ解説していきます。
- 無理のない働き方ができる
- 地域との関わりが持てる
- 子育て後の選択肢が広がる
無理のない働き方ができる
エステサロンを開業する場合、基本的には個人事業主としてスタートすることになるでしょう。どこかに雇われるわけではないので、仕事内容や労働時間などは完全に自由に決めることができます。
一概に「子育て」といっても自由に行動できる時間帯は人それぞれですが、自分のライフスタイルに合わせて無理なく働けるのが個人経営のエステサロンの特徴です。
また、自宅の一部を利用して開業するのであれば、通勤時間もかかりません。子育てと仕事を両立しやすく、ちょっとした隙間時間も有効活用できます。
地域との関わりを持てる
子育て中は子どもと一緒にいることがほとんどで、どうしても行動範囲が制限されがちですよね。それはそれで喜ばしいことですが、本音としては、社会とも関わりを持ちたいという方も多いでしょう。
個人サロンを開けば、お客様とコミュニケーションを取れることはもちろん、既知の友人に利用してもらえるかもしれません。また、セミナーなどに参加すれば同業者と知り合える可能性も高まり、閉鎖的になりがちな子育て期間において良いリフレッシュになるでしょう。
子育て後の選択肢が広がる
妊娠から子育ての期間を合わせると数年ほどかかってしまいますが、今後のキャリアを考えた時、そこまでのブランクができてしまうことが心配な方も多いですよね。
しかし、子育て中も個人サロンを経営していれば、子育てが一段落した際の選択肢が広がります。
エステティシャンとしてのスキルや個人事業主としての経験が評価され、社会復帰しやすくなるでしょう。もちろん、サロン経営が上手くいっていればそのまま続けることも可能で、複数の選択肢の中から最良のものを選ぶことができます。
子育て中なら自宅サロンがおすすめ
ちなみにエステサロンを開業する際、店舗形態としては以下の3パターンから選ぶことができます。
- テナント
- 事業用マンション
- 自宅
それぞれメリットとデメリットがありますが、一般的に子育て期間中におすすめなのは「自宅」での開業です。いざという時、すぐに子どものもとに駆けつけられるだけでなく、他の2つと比較して初期費用・維持費用を大幅に抑えられます。
子育て中でも可能なエステサロンの種類
エステサロンといっても様々なジャンルがあります。いざ開業しようとなっても、どのようなメニューを用意するか迷ってしまう方も多いので、子育てをしながらでも開業しやすいジャンルを紹介します。
- 痩身エステ
- 脱毛
- リラクゼーションエステ
- ネイル
- ベビーマッサージ
痩身エステ
まずおすすめしたいジャンルが痩身エステです。
需要の高さに関しては言うまでもありませんが、短時間の施術でも十分な売上を確保できるのがメリット。どうせ事業を始めるなら、より高い収益を狙えそうな分野を狙っていくのは当然のことですが、痩身は十分な期待値を秘めています。
ちなみに専用の痩身機器も様々な機種が販売されており、それらを活用したマシンエステであれば未経験者でもスタートしやすいです。
脱毛
脱毛も非常におすすめできるジャンルの1つです。
痩身と同様、施術時間に対する単価が高く、隙間時間で運営しても家計の助けとしては十分過ぎる売上を狙えるでしょう。施術時間も早くて30分以下で、融通を利かせやすいです。
ただし、大手チェーン店が多数参入しており、どのエリアでも少なからず競争が起こっているのが業界の特徴です。もちろん個人サロンがつけ入る隙は十分ありますが、集客に関してはそれなりの戦略を練る必要があります。
リラクゼーションエステ
「美容」というより「癒し」を目的としたリラクゼーションサロンも個人サロンに導入しやすいメニューです。
- リンパ
- 整体
- フッドケア
- 足つぼ
このようにリラクゼーションにも様々な種類がありますが、基本的にはハンドマッサージで行うのが主流です。そのため、ある程度の経験があることが望ましいですが、業務用の美容機器は必要ないため、開業費用を抑えることができます。
ネイル
ネイルサロンも個人サロンとして独立するには非常に人気の高いジャンルです。競合も多いため、安定した売上を得るには他店との差別化や高い技術が必要ですが、それさえクリアすれば個人規模でも高収入を得ることは十分可能です。
ただし、施術時間が1~2時間程度とやや長いのがネック。もし急用ができてもすぐに駆けつけることが難しい点が他と比較した際のデメリットです。
マタニティ/ベビーマッサージ
「子育て中のママさん」というキャラクターを活かして、マタニティマッサージやベビーマッサージをメインとしたエステサロンも良いでしょう。立場が近いことでお客様に親近感を抱いてもらいやすく、すぐにリピーターができるかもしれません。
もちろん、そのようなマッサージスキルはお客様だけでなく自分のためにもなります。
子育てしながらのサロン経営の収入は?
最後に子育てをしながら個人サロンを経営した場合の収入について解説していきます。
前述のように、個人サロンにも様々なジャンルがあり、それぞれ稼ぎやすさも異なりますが、ある程度安定してくると月収20万円程度は稼げるようになります。子育ての合間を縫って行うビジネスとしては十分な額ではないでしょうか。
もちろん、順調にファンが増えていけばもっと収入を増やすことも可能ですが、反対に子育てに十分な時間を割けなくなってしまう恐れがあります。
- 保育園に預ける
- 家族に手伝ってもらう
- 従業員を雇う
このような選択肢を取ればそれも実現可能ですが、1人で子育てとサロン経営を行うにも限度があるということを理解しておきましょう。
まずは無理のない範囲で始めてみてください
子育て中はどうしても身動きを取りにくいですが、サロン開業であれば育児と仕事を両立することができます。自らエステサロンを立ち上げ、運営したという経験はその後のキャリアにも活かせるので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ただし、慣れないうちから張り切り過ぎないように十分注意してください。自分のペースで進められることも個人サロンの魅力なので、優先事項を見極め、無理のない範囲で着実に形にしていきましょう。