エレクトロポレーションをやりすぎるとどうなる?適切な頻度と注意点
エレクトロポレーションは有効成分を肌の奥まで届けることができるため、使用する成分に応じて様々な効果が期待できます。施術回数を増やして少しでも早く肌質を改善したいと考える方もいるかもしれませんが、やりすぎには注意が必要です。
この記事では、エレクトロポレーションのやりすぎによって起こりうる肌トラブルや、適切な頻度について解説しています。エレクトロポレーションの特徴と注意点も紹介しますので、合わせてチェックしてみてください。
目次
エレクトロポレーションの特徴
エレクトロポレーションは、電気パルスで細胞膜にごく微細な孔をあけ、深層部まで美容成分を浸透させる仕組みです。特徴として、以下の4点が挙げられます。
- 高い導入効果が期待できる
- 肌への刺激が少ない
- 豊富な美容成分を導入できる
- ダウンタイムがほぼない
高い導入効果が期待できる
皮膚の表面に小さな穴をあけて深層部までの通り道を作ることで、表皮からでは浸透しにくい美容成分を内部まで送ることが可能になります。キャビテーションやイオン導入より効果が高いとされており、イオン導入の約20倍もの浸透効果が期待できると言われています。
古い角質を除去するケミカルピーリングなどを併用すると、さらに高い導入効果が期待できるでしょう。
肌への刺激が少ない
真皮まで有効成分を届けるには注射やダーマペンなどが有効ですが、施術中や施術後の肌への刺激を負担に感じる方もいるのが難点です。一方、エレクトロポレーションではニードルを用いないため、肌への刺激を感じることはほぼありません。
ただし、バリア機能が下がって刺激に敏感になっている肌や、皮膚の薄い部分への施術ではピリピリとした刺激が生じることがあります。美容成分が肌に合っていない可能性もあるため、施術中に苦痛や違和感を覚えたらすぐにスタッフに相談してください。
豊富な美容成分を導入できる
エレクトロポレーションはイオン導入と比較されることが多いですが、イオン導入に比べて肌へ浸透させられる成分が豊富なのが大きな特徴です。
ビタミンC誘導体やプラセンタエキスはイオン導入でも浸透させることが可能ですが、コラーゲンやヒアルロン酸は粒子が大きいため、イオン導入では肌の奥深くへ届けることができません。
エレクトロポレーションでは以下のように豊富な美容成分が使用できるため、さまざまな肌の悩みの改善が期待できるでしょう。
- 成長因子
- ビタミンC
- プラセンタ
- ヒアルロン酸
ダウンタイムがほぼない
前述の通り、エレクトロポレーションでは針を使用しないためダウンタイムがほぼないのが魅力。施術後にメイクや入浴、洗顔をすることも可能です。ただし、強くこするといった刺激を与えると、肌荒れを引き起こす可能性があるので注意してください。
また、施術後は肌が敏感で化粧品の成分に反応しやすくなっているため、含まれている美容成分によっては赤みやかゆみが出るケースもあります。
エレクトロポレーションの適切な頻度
エレクトロポレーションは間隔を約2〜3週間空けて利用するのが良いとされています。ただし、使用するマシンや美容液、施術を受ける方の肌質によって効果の現れ方は異なるため、少なからず個人差はあります。
自分の肌をしっかり観察しながら、適切な間隔を把握していきましょう。
【エレクトロポレーション】やりすぎるとどうなる?
お伝えしているように、肌質や体質は人によって異なるため、エレクトロポレーションの適切な回数や頻度にも個人差があります。従って、肌の状態をよく観察しながら施術のタイミングを調整しなければなりません。
エレクトロポレーションをやりすぎると、以下のようなトラブルに繋がる可能性があるため注意が必要です。
- 肌荒れが悪化する
- ターンオーバーが乱れる
肌荒れが悪化する
エレクトロポレーションは肌のバリア機能を一時的に働きづらくすることで、美容成分を肌の深層まで浸透させる施術です。そのため、短期間に何度も繰り返すと肌のバリア機能が十分に回復せず、紫外線や花粉といった刺激を肌が直接受けることになってしまいます。
その結果、赤みを伴う炎症やにきび、痛み、かゆみなどの肌トラブルに繋がるというわけです。長期的にダメージが加わると、皮膚疾患を発症してしまうリスクもあるため注意が必要です。
ターンオーバーが乱れる
エレクトロポレーションでは、有効成分を肌の内部に浸透させることによる美容効果が期待できますが、過剰に取り入れてしまうとかえって逆効果です。過剰な美容成分の影響で肌の水分や油分のバランスが崩れ、ターンオーバーが乱れてしまう場合があります。
肌質は人によって異なるため、美容液の成分や施術の頻度については、サロンやクリニックとよく相談しながら進めましょう。ダウンタイムがほとんどないからといって繰り返し施術を受けていると、知らず知らずのうちに肌質が悪化してしまうケースも考えられます。
エレクトロポレーションの注意点
エレクトロポレーションは肌に傷をつけることがないため、適切な頻度であれば安全に利用することができます。ただし、まれに肌トラブルが起こることに留意しておきましょう。加えて施術前に把握しておきたい注意点として、以下が挙げられます。
- アレルギーを発症する可能性がある
- 副作用が起きる可能性がある
- 施術できない人もいる
- セルフケアを徹底する必要がある
アレルギーを発症する可能性がある
肌の内部に美容成分を浸透させると、人によってはアレルギーを発症してしまう可能性があります。皮膚表面に塗布しても問題のない薬剤であっても、真皮に浸透させることでアレルギー反応を引き起こすケースも考えられます。
薬剤だけでなく、肌に照射する電気に対してアレルギー反応が生じる場合も考えられます。アレルギー体質の方は事前にスタッフに伝えておき、少しでも違和感があればすぐに施術を中止するようにしてください。
副作用が起きる可能性がある
アレルギー以外にも、副作用が生じる可能性がある点を頭に入れておくべきです。薬剤が肌に合っていない場合にかゆみやほてりを感じることがあるほか、肌が乾燥している場合には赤みが発生することもあります。
上記のような症状は通常数日で落ち着きますが、なかなか症状が治まらない、かゆみや赤みが強くなるといった状態になったら、ただちに皮膚科を受診してください。
施術できない人もいる
エレクトロポレーションは電気パルスを用いるため、安全性の観点から以下に当てはまる方は利用することができません。
- ペースメーカーを装着している
- インプラントや金属が体内に入っている
- 妊娠中または授乳中である
- 強い肌荒れやケガがある
- 心臓病、てんかん、免疫系の疾患などがある
- ケロイドができやすい体質である
加えて、ボトックス注射や美容整形を受けてから十分な期間が経過していないとエレクトロポレーションを受けられない可能性があります。
セルフケアを徹底する必要がある
エレクトロポレーションの施術後は肌が敏感に、そして乾燥しやすくなっているため、必ず丁寧に保湿を行いましょう。赤みが気になる場合は、炎症を抑える成分の入ったパックや、冷たいタオルなどで冷やしてください。
普段の生活において正しいクレンジングや保湿をすると、施術の効果がより長く持続しやすくなります。紫外線によるダメージを防ぐため、UVケアも合わせて徹底しましょう。
エレクトロポレーションの効果を高めるポイント
エレクトロポレーションは肌質を改善するのに効果的な施術ですが、効果が永久的に続くわけではありません。ただし、以下のポイントを意識することで効果を高め、より長く持続させることが可能になります。
- 適切な頻度で受ける
- 継続する
- 他の施術と組み合わせる
人によって異なりますが、エレクトロポレーションの効果は約2~3週間といわれているため、自身の肌に合わせた頻度で継続していくことが大切です。ピーリングやフォトフェイシャルなどと一緒に行えば、より肌質の改善が期待できるでしょう。
エレクトロポレーションのやりすぎに注意!
エレクトロポレーションは、肌の内部に美容成分を浸透させるため、コラーゲンの生成やターンオーバー促進などの効果が期待できますが、やりすぎると肌トラブルを引き起こす可能性があります。
また、アレルギーや皮膚疾患の原因になる可能性もあるため、肌の状態を観察しながら適切な頻度で実施することが大切です。