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エステの回数券の作り方とは?料金設定や特定商取引法上の注意点を解説

エステサロンの売上を安定させる方法として、多くの店舗で導入されているのが回数券です。施術をまとめて購入してもらうことで、サロンは将来の売上を先に確保しやすくなり、お客様にとっても継続して通うきっかけになります。

一方で、回数券はただ用意すれば売上につながるものではありません。料金設定や有効期限、未消化分の管理、解約時の対応をあいまいにしたまま導入すると、利益が残りにくくなったり、お客様とのトラブルにつながったりする可能性があります。特にエステの回数券は、契約内容によって特定商取引法の対象になるため、法律面の理解も欠かせません。

本記事では、エステサロンが回数券を導入するメリットと注意点、料金設定の考え方、有効期限の決め方、特定商取引法で押さえておきたいルール、売上につなげる運用方法まで解説します。これから回数券を導入したいサロン経営者の方や、既存の回数券メニューを見直したい方は、ぜひ参考にしてください。

エステサロンが回数券を導入するメリット

回数券とは、施術を10回・15回などのまとまった回数で購入してもらう仕組みです。都度払いとは異なり、一定回数の来店を前提にできるため、サロン経営の安定化やリピート促進に役立ちます。

特に痩身やフェイシャル、脱毛など、継続して通うことで変化を目指すメニューでは、回数券との相性が良い傾向があります。お客様にとっても、1回ごとに支払うより通う計画を立てやすくなるため、施術を習慣化しやすくなります。

まとまった売上を先に確保しやすい

回数券を導入する大きなメリットは、将来の施術分の売上を先に確保できることです。都度払いだけの場合、来店数が減る月やキャンセルが重なる月は売上が不安定になりやすくなります。回数券が売れると、一定期間の売上を見込みやすくなり、資金繰りの計画も立てやすくなります。

また、先に売上が入ることで、広告費や機器のメンテナンス費、スタッフ教育などにも投資しやすくなります。サロンを安定して運営するうえで、回数券は売上の波を抑える仕組みとして活用できます。

リピート来店につなげやすい

回数券を購入したお客様は、すでに複数回の来店を前提にしているため、都度払いよりもリピートにつながりやすくなります。特に痩身メニューや肌質改善を目的としたメニューでは、継続的に通ってもらうことで施術計画を立てやすくなります。

来店回数が増えると、施術中のコミュニケーションを通じてお客様の悩みや変化を把握しやすくなります。その結果、追加メニューの提案やホームケアの案内、紹介につながる可能性も高まります。回数券は単なる割引商品ではなく、お客様との関係を深めるための仕組みとして考えることが大切です。

エステの回数券には主に3つの種類がある

エステサロンの回数券には、いくつかの形式があります。どの形が適しているかは、サロンのメニュー構成や客層、管理体制によって異なります。導入前にそれぞれの特徴を理解し、自店に合う形を選びましょう。

コース固定型の回数券

コース固定型は、特定の施術メニューを決められた回数分まとめて購入してもらう形式です。例えば「痩身コース10回」「フェイシャルケア6回」のように、利用できるメニューを限定します。

メニューが固定されているため、施術内容や単価を管理しやすい点がメリットです。サロン側は施術計画を立てやすく、お客様にも「このコースを続ける目的」が伝わりやすくなります。痩身や肌質ケアなど、一定期間の継続が前提となるメニューに向いています。

フリーチケット型の回数券

フリーチケット型は、複数のメニューに使える回数券です。お客様がその日の悩みや状態に合わせてメニューを選べるため、自由度が高い形式といえます。

一方で、メニューごとの単価や施術時間に差がある場合は、管理が複雑になりやすい点に注意が必要です。高単価メニューばかりに使われると利益が残りにくくなる可能性があるため、対象メニューや利用条件をあらかじめ決めておきましょう。

プリペイド型の回数券

プリペイド型は、あらかじめ一定金額をチャージしてもらい、来店ごとに施術料金を差し引く形式です。回数ではなく金額で管理するため、メニューを柔軟に選びやすい点が特徴です。

しかし、残高管理や有効期限の管理が必要になるため、予約システムや顧客管理ツールとの連携が重要になります。手書きの管理だけに頼ると、残高の認識違いや入力漏れが起こりやすくなるため、運用ルールを整えてから導入しましょう。

エステが回数券を導入する前に注意したいデメリット

回数券は売上を安定させるうえで有効ですが、設計を誤ると経営を圧迫する原因にもなります。特に注意したいのは、利益率の低下、未消化分の管理、解約時の返金対応です。導入前にリスクを把握し、トラブルを防ぐ仕組みを作っておきましょう。

割引しすぎると利益が残りにくくなる

回数券は、都度払いよりも1回あたりの料金を安く設定するケースが多いです。しかし、割引率を高くしすぎると、来店数が増えても利益が残りにくくなります。売上額だけを見ると好調に見えても、施術にかかる人件費や材料費を差し引くと利益が薄いという状態になりかねません。

回数券の価格を決める際は、割引率だけでなく、施術原価やスタッフの稼働時間、機器のメンテナンス費まで含めて考える必要があります。割引設計は、客単価を上げる工夫ともあわせて検討すると、無理のない価格設定につなげやすくなります。

未消化分の管理が必要になる

回数券を販売すると、お客様ごとに残回数や有効期限を管理する必要があります。管理が不十分だと、「あと何回残っているか」「いつまで使えるか」をめぐって認識のずれが起こりやすくなります。

担当スタッフだけが把握している状態では、シフト交代や退職時に引き継ぎ漏れが起こる可能性があります。残回数や期限は、予約システムや共有台帳で一元管理し、来店時にお客様と一緒に確認できる運用にしておきましょう。

前受金としての意識が必要になる

回数券で受け取った代金は、施術が完了するまでは前受金として考える必要があります。先に現金が入るため自由に使える売上のように見えますが、未消化分の施術を提供する義務が残っています。

前受金を使いすぎると、後から施術だけが残り、材料費や人件費をまかなう資金が不足する可能性があります。回数券の売上は、消化状況とあわせて管理し、資金繰りに無理が出ないようにすることが大切です。

エステ回数券の料金設定で押さえたいポイント

回数券の料金は、都度払い価格をもとにしながら、施術原価と利益率を踏まえて決める必要があります。お得感を出すことは大切ですが、サロン側の利益が残らない価格では長く続けられません。

まずは、1回あたりの施術にかかる原価を把握しましょう。消耗品、ジェル、電気代、スタッフの人件費、機器のメンテナンス費などを含めて考えると、下回ってはいけない価格の目安が見えてきます。サロンの利益率を踏まえたうえで料金を設計することが重要です。

割引率は10〜20%程度を目安にする

回数券の割引率は、都度払いより10〜20%程度に設定されることが一般的です。割引が小さすぎると回数券を購入するメリットが伝わりにくくなり、割引が大きすぎると利益を削りやすくなります。以下は、都度払いと回数券の価格を比較した一例です。

購入方法1回あたりの料金10回分の総額
都度払い11,000円110,000円
回数券(約15%引き)9,350円93,500円

ただし、これはあくまで一例です。実際には、施術時間や原価、サロンの客単価、地域相場を踏まえて設定しましょう。割引率を先に決めるのではなく、利益を確保できる価格から逆算することが大切です。

回数が多いほど割引率を上げすぎない

回数券では、10回券より20回券の方が割引率を高くしたくなることがあります。しかし、回数が多いほど施術提供の負担も長く続くため、割引率を上げすぎると利益が圧迫されます。

高回数の回数券を用意する場合は、割引率ではなく特典で価値を出す方法もあります。例えば、ホームケアのアドバイス、施術後のカウンセリング、限定メニューの体験などを組み合わせると、単価を大きく下げずに購入メリットを伝えやすくなります。

決済手数料も含めて価格を考える

回数券は金額が大きくなりやすいため、クレジットカードや分割払いの需要が高くなります。支払い方法が増えると購入のハードルは下がりますが、サロン側には決済手数料が発生します。

決済手数料を考慮せずに価格を決めると、実際の入金額が想定より少なくなり、利益が残りにくくなります。カード決済や分割払いを導入する場合は、手数料を含めても利益が確保できる価格にしておきましょう。

エステの回数券の有効期限は来店ペースに合わせて決めるのがおすすめ

回数券には、有効期限を設けるのが一般的です。有効期限がないと未消化分が長期間残り続け、管理が複雑になりやすくなります。一方で、期限が短すぎるとお客様が通いきれず、不満やトラブルにつながる可能性があります。

有効期限は、施術の推奨ペースとお客様の通いやすさを考慮して設定しましょう。たとえば月2回の来店を想定した10回券であれば、5か月で消化できる計算になります。この場合、少し余裕を持たせて6か月程度にするなど、現実的に通える期限を設定すると運用しやすくなります。

期限切れ時の対応を事前に決めておく

有効期限を設ける場合は、期限切れになった未使用分をどのように扱うかをあらかじめ決めておく必要があります。期限を過ぎたら完全に失効するのか、一定期間だけ延長できるのか、手数料を支払えば再開できるのかなど、ルールを明確にしておきましょう。

このルールがあいまいだと、お客様ごとに対応が変わり、不公平感やクレームにつながります。契約書面や案内資料に明記し、購入前に口頭でも説明しておくことが大切です。

予約が取りづらい状態で期限を短くしない

有効期限を設定する際は、サロン側の予約枠にも注意が必要です。お客様が通う意思を持っていても、予約が取りづらくて消化できない状態では不満につながります。

特に人気メニューの回数券を販売する場合は、消化に必要な予約枠を確保できるかを確認しましょう。回数券を売りすぎると既存のお客様が予約を取りにくくなり、満足度が下がる可能性があります。

エステの回数券で押さえたい特定商取引法のルール

エステの回数券を導入する際に必ず確認したいのが、特定商取引法のルールです。エステティックサービスは「特定継続的役務提供」の対象に含まれており、契約期間が1か月を超え、かつ契約総額が5万円を超える場合には、書面交付やクーリング・オフ、中途解約などのルールが適用されます。

回数券は総額が5万円を超えることも多いため、対象になる可能性があります。法律に沿った運用ができていないと、返金トラブルや行政上の問題につながるおそれがあるため、導入前に確認しておきましょう。

契約前後に必要な書面を交付する

特定商取引法の対象になる契約では、契約前に概要書面、契約時に契約書面を交付する必要があります。施術内容、料金、支払い方法、契約期間、解約条件などを明記し、お客様が内容を理解したうえで契約できる状態にすることが求められます。

口頭説明だけでは、後から「聞いていない」「説明された内容と違う」といったトラブルが起こりやすくなります。書面を整備し、説明した内容を記録に残すことが、サロンを守るうえでも重要です。

クーリング・オフと中途解約に対応できる体制を整える

特定商取引法の対象になる契約では、お客様は契約書面を受け取った日から8日以内であれば、理由を問わずクーリング・オフできる場合があります。また、クーリング・オフ期間を過ぎた後でも、中途解約が認められています。

そのため、回数券を「購入後は一切返金不可」とする運用は、法律に反する可能性があります。返金の計算方法や解約時に請求できる金額には上限があるため、契約書の作成や精算方法については、消費者庁の特定商取引法ガイドを確認し、必要に応じて専門家へ相談しましょう。

スタッフ全員が説明できる状態にしておく

法律上のルールは、経営者だけが把握していればよいわけではありません。回数券を販売するスタッフやカウンセリングを担当するスタッフも、返金条件や有効期限、解約の流れを説明できる必要があります。

スタッフごとに説明内容が違うと、お客様の不信感につながります。販売前の説明資料やトーク内容を統一し、契約時に必ず伝える項目をチェックリスト化しておくと、現場での案内が安定しやすくなります。

エステの回数券に関するよくある質問

エステの回数券に関するよくある質問に回答します。回数券の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

Q.回数券と月額制はどちらがエステサロンに向いていますか?

回数券と月額制のどちらが向いているかは、サロンの客層やメニュー内容によって異なります。回数券はまとまった売上を確保しやすく、一定期間の施術計画を立てやすい点が特徴です。一方、月額制は毎月の売上を継続的に見込みやすい反面、解約されると収入が止まります。

痩身や集中ケアのように一定期間で通う目的が明確なメニューは回数券、メンテナンスや定期ケアは月額制といったように、目的別に使い分ける方法もあります。

Q.クレジットカードや分割払いには対応したほうがよいですか?

回数券は金額が大きくなりやすいため、クレジットカードや分割払いに対応すると購入のハードルを下げやすくなります。まとまった支払いが難しいお客様でも、支払い方法の選択肢があれば検討しやすくなります。

ただし、決済手数料や分割払いに関するルールは事前に確認しておく必要があります。手数料を含めても利益が残る料金設計にし、支払い条件をわかりやすく案内しましょう。

Q.回数券を販売するときに押し売りと思われないためにはどうすればよいですか?

押し売りに感じられないためには、最初から回数券の購入を前提に話すのではなく、お客様の悩みや目標を聞いたうえで必要な通い方を提案することが大切です。

「今日買うと安いです」と価格だけを強調するよりも、「この悩みにはこのくらいの頻度で通うと計画を立てやすいです」と説明した方が、納得感のある提案になります。お客様が自分で選べる余地を残すことも重要です。

エステの回数券は継続して来店してもらう仕組みとして考えよう

エステサロンの回数券は、まとまった売上を確保しやすく、リピート来店にもつなげやすい仕組みです。都度払いだけでは売上が安定しにくいサロンにとって、回数券は経営の土台を整える選択肢になります。

ただし、割引率や有効期限、未消化分の管理、特定商取引法への対応をあいまいにしたまま導入すると、利益率の低下や解約トラブルにつながる可能性があります。回数券を導入する際は、価格設計、契約書面、返金ルール、スタッフへの共有まで整えてから運用を始めましょう。

また、回数券を長く活用するには、施術メニューそのものの魅力も重要です。シークレットメスは、ラジオ波・キャビテーション・EMS・吸引などを搭載した多機能痩身美顔機で、継続メニューや回数券コースの設計に活用しやすい機器です。60日間の全額返金保証もご用意しているため、サロンの回数券メニューを強化したい方は、導入機器の選定から見直してみてください。

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