エステサロンの売上を伸ばすPOP(ポップ)の書き方を徹底解説!
エステサロンに設置されるPOP(ポップ)は、施術や商品の説明をするだけでなく、物販で取り扱う商品の購入を促す、キャンペーンを告知するといった役割も担います。
大切な情報を目立たせたり、お客様の目につきやすい場所に設置したりすれば、POPは新たな施術メニューの契約や美容グッズの購入のきっかけとなってくれる可能性があります。
今回のコラムでは、エステサロンの売上アップに繋がるPOPの書き方を詳しく解説していきます。POPを設置するべき場所についても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
エステサロンにおけるPOPとは
POP(Point Of Purchase)とは、お客様が購買する場所に設置される広告や展示物のことを指します。「物言わぬ販売員」とも言われており、スタッフの代わりにお客様に伝えたい情報を視覚的にわかりやすく発信してくれます。
エステサロンでは、店内に設置される以下のような販促物がPOPに該当します。
- 卓上スタンド
- のぼり
- ポスター
- タペストリー
- ステッカー
- ノベルティ
エステサロンにPOPを設置するメリット
エステサロンにPOPを設置するメリットとして、以下の3点が挙げられます。
- 一目で情報を伝えられる
- お客様にサロンの魅力を伝える機会を増やせる
- 店内や外観に統一感を出せる
POPの大きな強みとして、一目見るだけである程度の情報を得られることが挙げられます。店内やサロンの周りにPOPを設置しておくと、サロンの前を通りがかった方や、来店してPOPを目にしたお客様にサロンの魅力を訴求することが可能です。
大手のエステサロンでは特に、売上をアップさせるためにお客様1人あたりの施術時間を短縮して回転率を上げることが必要です。予約が埋まっている状況では、来店者全員に美容グッズの購入を促したり、キャンペーンを告知することが難しいケースも考えられます。
POPがあれば、スタッフが口頭で説明することなく施術メニューや商品の魅力を伝えられます。スタッフが都度説明するよりも、POPを見てもらう方がはるかに効率良く情報を届けられるでしょう。 また、サロンの外観や内装に合わせたデザインのPOPを取り入れれば、店内や外観の統一感を高めることも可能です。
エステサロンでPOPに記載すべき内容
- 施術メニューの詳しい説明
- 物販で取り扱う商品の魅力
- キャンペーンの告知
- 施術のビフォーアフター写真
- ホームページやSNSの案内
エステサロンのPOPには、上記のような内容を記載すると良いです。お客様に強く打ち出したい施術や美容グッズに関するPOPを作ると、スタッフが施術の価格や効果が出る仕組み、美容グッズの成分などについて詳しく説明する手間を省くことができます。
施術のビフォーアフター写真を掲載するのも、POPの効果的な使い方の1つです。お客様が施術を受けた後の姿を具体的にイメージしやすくなり、施術への期待をより膨らませられるでしょう。
なお、ビフォーアフター写真を掲載する際には以下のようなポイントに配慮し、お客様に誤解を与えてしまわないよう注意してください。
・画像を加工しない
・被写体とカメラの距離を変えない
・お客様の同意を得た上で撮影する
ビフォーアフター写真を撮影する際の注意点を詳しく知りたい方は、ぜひ以下の記事をチェックしてみてください。
信頼を獲得するためのビフォーアフター写真の撮り方とは?撮り方のコツと注意点
エステサロンのポップを作成するポイント
エステサロンのPOPを作成する際には、以下のようなポイントを押さえると良いです。
- 一目でわかるよう情報を簡潔に伝える
- 文字の大小をはっきりと区別する
- イラストや写真を取り入れる
- 手書きの文字を取り入れる
- 色は3つ以内に抑える
- お客様の悩みに合わせた施術を紹介する
一目でわかるよう情報を簡潔に伝える
エステサロンでPOPを見てくれるお客様のほとんどは、POPを数秒見て立ち去ったり、通りすがりにちらっと目をやるだけ。記載されている情報をじっくり見てくれる可能性は低いです。
そのため、POPに載せる情報量が多すぎると内容をなかなか理解できず、ほとんどの方が最後まで読むのを諦めてしまうでしょう。一目見るだけで情報が正確に伝わるよう、掲載する情報量をできる限り抑え、シンプルな文言を取り入れるよう意識してみてください。
文字の大小をはっきりと区別する
POP内に書かれた文字の大きさが全て同じだと、施術の料金やキャンペーンの開催期間といった重要なポイントが目立ちにくくなってしまいます。施術の契約や商品の購入に欠かせない情報をお客様が見落としてしまい、誤解を生んでしまうことも考えられます。
重要度の高い言葉は大きさやフォント、色などを変えて目立たせ、お客様の目線を誘導することが大切です。
イラストや写真を取り入れる
文字ばかりのPOPは見栄えがしないため、お客様の関心を集めづらい傾向にあります。そのうえ、施術の効果が出る仕組みや取り扱う美容グッズの効能といった複雑な情報を、文字だけでわかりやすく伝えることは難しいです。
イラストや写真を取り入れることで、短時間でより多くの情報を伝えられます。施術を通して得られる効果を具体的にイメージしてもらえれば、お客様が施術に強く興味を持ってくれる可能性が高まり、POPが契約の決め手になるかもしれません。
手書きの文字を取り入れる
機械的な文字だけを使っていると、お客様によっては宣伝色が強い、堅いといった印象を抱いてしまう方もいるでしょう。お客様に親近感を持ってもらうために、温かみのある手書きの文字を取り入れたり、口コミを掲載したりすることをおすすめします。
絵を描くのが得意なスタッフがいるのであれば、手書きのイラストを依頼してPOPに追加するのも良いでしょう。
色は3つ以内に抑える
お客様が一目見て内容を理解できるよう、POPに掲載する情報は簡潔にするべきだとお伝えしました。デザインも同様に、むやみにたくさんの色を使うと特に注目するべきポイントが定まりにくく、視認性が悪くなってしまいます。
1つのPOPに使う色は、多くても3つ以内に抑えるよう意識してみてください。定番のメニューは黒、価格は赤というように情報の種類に応じて色を決めておくと統一感が生まれ、お客様が知りたい情報を見つけやすくなります。
お客様の悩みに合わせた施術を紹介する
- シミやシワが気になる
- ウエストを引き締めたい
- 毛穴の開きを解消したい
- 太もものセルライトが気になる
エステサロンを訪れるお客様が抱えている悩みは、上記のように様々です。「冷え性の改善にはラジオ波がおすすめ」というように、お客様の悩みに即したコピーを取り入れてみてください。 POPに書かれた悩みと同じことで頭を抱えている方が、メッセージを自分事のように感じて興味を持ってくれるかもしれません。
エステサロンのPOPを設置すべき場所とは
- 入り口
- 待合室
- トイレ
- 物販の商品棚
- レジ横
- 施術室
- 着替えスペース
エステサロンでは、お客様の目に入りやすい上記のような場所にPOPを設置すると良いです。POPを見てくれる方の興味を強く引きつけられるよう、設置する場所に応じて掲載する内容を変えることをおすすめします。
例えば、レジ横のPOPに以下のような情報を掲載すると、会計をするついでに施術の追加契約や商品の購入を検討してもらえる可能性が高くなります。
- 物販で取り扱う美容グッズ
- 新しい施術
- オプションメニュー
施術室や着替えスペースでは、お客様が施術や着替えに集中していると考えられるため、よりシンプルなPOPがおすすめです。 例えば、ビフォーアフター写真を提示しておけば、施術の効果を視覚的に伝えられます。着替えや施術の合間に一目見るだけで、施術後の姿を具体的にイメージしてもらえるでしょう。
視認性を高めたPOPでお客様を引きつけよう
エステサロンにおいて、POPはスタッフの代わりにお客様にたくさんの情報を伝えてくれます。構成を工夫したり、設置する場所に応じて最適な内容を掲載することで、サロンの客単価アップやキャンペーンの認知度向上を目指すことができます。
今回ご紹介したポイントを押さえて、お客様が思わず見てしまうようなPOPを作成して売上アップに繋げてみてください。