エステサロンの魅力が伝わるキャッチコピーの作り方を詳しく解説!
数多くのエステサロンから来店する店舗を選ぶ際に、施術や接客の質について詳しくリサーチする方は少ないと考えられます。ホームページを熟読したりSNSの過去の投稿を見返してサロンの特徴を深く理解するためには、かなりの時間と労力が必要になるためです。
エステサロンが大切にしていることや強みを短いキャッチコピーで表現すれば、一目見てもらうだけでサロンの魅力を伝えることができます。実際に、好印象なキャッチコピーが来店の決め手になったという例も少なくありません。
今回のコラムでは、エステサロンの魅力を多くのお客様に伝えられるキャッチコピーの作り方を詳しく解説します。
目次
エステサロンのキャッチコピーの種類
キャッチコピーは大きく以下の2種類に分けられます。
- イメージキャッチコピー
- セールスキャッチコピー
イメージキャッチコピーは、エステサロンの存在や施術のイメージを多くの方に定着させることを目的として作られます。サロンに親しみを持ってもらうことに向いており、「このキャッチコピーといえばこのサロン」という認識を広められるのが理想です。
サロン自体の認知度をアップさせ、エステの利用を検討しているお客様に、コピーを通じて思い出してもらうことを目標とするケースに適していると言えます。
一方、セールスキャッチコピーはお客様の購買意欲を高めることを目的としています。エステサロンやサービスの魅力を直接的に表現することが大きな特徴です。
- 10の機能を搭載した痩身機器を完備
- お客様の悩みに則したオーダーメイド施術を実現
- フェイシャルからボディまで全身の美をサポート
- 頑固なセルライトへ徹底的にアプローチ
上記のように、説得力のある数字やお客様の心理を踏まえた思わず利用したくなってしまうような言葉を盛り込んで、来店をより強く促します。即効性が高いため、短期間で客数を改善したい、売上を大きく伸ばしたいといった場合に利用することがおすすめです。 今回は、セールスキャッチコピーに焦点を当てて解説していきます。
エステサロンのキャッチコピーを作るメリット
エステサロンにおいてキャッチコピーを作成するメリットとして、以下の2点が挙げられます。
- サロンのコンセプトや強みを伝えられる
- サロンの強みを客観的に知れる
サロンのコンセプトや強みを伝えられる
- 丁寧なカウンセリングでお客様の悩みに寄り添う
- 幅広い施術メニューを自由に組み合わせられる
- 豊富な知識を持ったエステティシャンから日常生活のアドバイスを受けられる
ほとんどのエステサロンは、上記のようなその店舗ならではの強みを持っているでしょう。ただし、冒頭でお伝えしたように、ホームページやチラシといった媒体にサロンの強みを詳しく掲載しても、見てくれた方全員に熟読してもらうことは難しいです。
サロンが大切にしていることを盛り込んだコピーを集客で使用する媒体に掲載すれば、お客様が一目見るだけでエステサロンの魅力を感覚的に把握することができます。 キャッチコピーを通して強い興味を持ってもらえれば、サロンについて詳しく知りたいという思いから、ホームページやチラシをじっくりと読んでくれる可能性が高まるでしょう。
サロンの強みを客観的に知れる
スタッフが考えるエステサロンの強みと、お客様がサロンに対して魅力を感じているポイントは必ずしも一致していません。
お客様の心に響くキャッチコピーを考える際には、お客様の目線でエステサロンのサービスを振り返ることが欠かせません。お客様から選ばれている理由を把握して今後の集客活動で重点的に訴求できるのも、キャッチコピーを作成するメリットの1つです。
エステサロンのキャッチコピーを作る手順とは
エステサロンのキャッチコピーは、以下のような手順で作成することが一般的です。
- 他のエステサロンのキャッチコピーを調査する
- お客様から見た自店の強みを分析する
- 一目見て読めるコピーにまとめる
いきなりキャッチコピーを作ろうとしても、どのようなトーンの言葉を用いるべきかわからない、気の利いたフレーズが浮かばないなどと行き詰まってしまうでしょう。他のエステサロンのキャッチコピーを調査すれば言葉の引き出しが増え、コピーを考えやすくなります。
可能であれば、実際に他のサロンに足を運ぶこともおすすめです。客として施術を受けることで、お客様の気持ちを理解しやすくなるでしょう。
情報を集めたら、キャッチコピーに盛り込む自店の強みを吟味していきます。お伝えしているように、お客様に深く印象づけるキャッチコピーを作成するためには、お客様が魅力的だと感じるポイントを入れることが欠かせません。
キャッチコピーを通してアピールする強みが決まったら、いよいよコピーをまとめていきます。コピーを作る際のコツについては、この後詳しくご紹介します。
エステサロンのキャッチコピーを作るコツ
エステサロンのキャッチコピーを作成する際には、以下のようなポイントを押さえると良いです。
- 親しみやすい言葉や表現を心掛ける
- PASONAの法則を取り入れる
- ターゲットを絞る
- 行動を促す内容を盛り込む
- 数字を盛り込む
- 誇大広告にならないよう注意する
親しみやすい言葉や表現を心掛ける
キャッチコピーにおいて最も重要なのは、誰でも一目見て内容を理解できる言葉を使うことです。以下のようなコピーは、いくらサロンの強みを反映した文言であってもお客様に親しみを持ってもらうことは難しいでしょう。
- 広く知られていない専門用語が含まれている
- 漢字が多い
- 聞き慣れないアルファベットが並んでいる
誰でもわかる言葉を使用したり、ひらがなや漢字、カタカナのバランスを考慮したりすれば、キャッチコピーに親しみが生まれ、多くのお客様に読んでもらえます。
なお、文章やフレーズを読みやすくする最適な比率は「ひらがな:漢字:カタカナ=7:2:1」だと言われています。
PASONAの法則を取り入れる
お客様の行動を促すメッセージに盛り込むべき要素をまとめた、「PASONAの法則」を取り入れるのもおすすめです。
- Problem(問題):お客様の悩みを明確にする
- Affinity(親近感):お客様の悩みに共感し解決する手段に言及する
- Solution(解決):お客様の悩みを解決する手段を紹介する
- Offer(提案):具体的なサービスを提案する
- Narrow(絞り込み):サービスに適したお客様の条件を絞り込む
- Action(行動):悩みを解決するための具体的な行動を呼びかける
PASONAの法則は上記の要素からなり、これらを含むコピーはお客様の行動意欲を引き出しやすいと言われています。
例えば、エステサロンの利用を検討しているお客様の多くは、顔や身体に悩みを抱えています。以下のようにお客様の悩みに共感する言葉や、エステを通して悩みの解消を目指せる旨を盛り込めば、キャッチコピーの内容を自分事のように捉えてもらえるでしょう。
- セルライトに悩んでいるあなたに!
- 顔回りの脂肪、気になりませんか?
- もう二の腕のたるみで悩まない
ターゲットを絞る
キャッチコピーを通して来店を促すためには、数多くの競合店のコピーに埋もれてしまうことなく、お客様に強く興味を持ってもらうことが欠かせません。あらゆる世代のお客様に届くコピーは多くの方に読んでもらえる一方で、強く来店を促せる可能性は低いです。
キャッチコピーを打ち出している数多くのエステサロンの中から選ばれるためには、客層を絞り、ターゲットの印象に残る文言を取り入れるべきです。以下のように、お客様の年齢や性別に応じたニーズを盛り込むと良いでしょう。
- 自信が持てる肌質を目指せる(40代女性向けのエステサロン)
- ひげ剃りが楽になる(20代男性向けのエステサロン)
数字を盛り込む
- 7つの施術で実現するオーダーメイド施術
- 1台10役のエステ機器完備
- 3ヶ月間のトータルサポート
このように、数字を入れることでキャッチコピーの内容に客観性が加わり、説得力がアップします。ただし、「〇kg痩せる」「太もも周り-〇cm」など、施術の効果に数字を盛り込むのはおすすめできません。
エステサロンが広告で具体的な効果に言及する場合、施術の効果は個人の体質や生活習慣によって異なる旨を注意事項として明示する必要があります。 サロンの魅力を端的に伝えるキャッチコピーでは、注意事項を追記しなければならないような内容は避けるべきです。
誇大広告にならないよう注意する
エステサロンは医療機関ではないため医療行為を行うことはできず、医療行為を実施していると捉えられかねない言葉を広告に取り入れることも禁止されています。従って、広告で発信する内容には十分な注意を払うことが求められます。
ホームページやチラシに使用するキャッチコピーも、エステサロンの情報を伝える「広告」の1つです。以下のような表現を用いると景品表示法や薬機法に違反してしまうだけでなく、お客様に誤解を与えて期待を裏切ってしまう可能性があります。
- 細胞を活性化させる
- シミを消す
- アンチエイジング
- 10分で小顔になれる
キャッチコピーの効果検証をしよう
エステサロンの認知度を高めることを目的としたイメージキャッチコピーは、多くのお客様に覚えてもらう必要があります。そのため、一度決定したら変更するべきではありません。
お客様の来店を促すセールスキャッチコピーは定期的に一部を変更し、客数の変化を検証することをおすすめします。具体的には、以下のような観点に沿って文言を改善していくと良いでしょう。
- お客様の反応を観察する
- 日々変化するエステの流行を取り入れる
- 季節や期間限定のキャンペーンに関するフレーズを盛り込む
コピーを変更する際には、以下のように変更する箇所以外の文言を統一すると、客数に影響した箇所を正確に把握することができます。
- 「忙しい」あなたに癒しのひとときを
- 「日々頑張っている」あなたに癒しのひとときを
お客様の来店意欲を引き出すキャッチコピーを作ろう
キャッチコピーを通してエステサロンの魅力を多くのお客様にアピールできれば、サロンの認知度をアップさせたり来店のきっかけを生み出したりすることが可能です。
ご紹介したポイントを踏まえて、思わず足を運びたくなるような、お客様の心を動かすキャッチコピーを作成してみてください。
エステサロンのニーズは時代とともに変化しています。それに伴い、お客様に響く言葉も変わっていくでしょう。美容に関する流行や来店してくれるお客様の声を踏まえて、必要に応じてキャッチコピーをブラッシュアップすることも大切です。